【特別展】
LOVE いとおしい…っ!
―鏑木清方の恋もよう、奥村土牛のどうぶつ愛―

私たちの身の回りには、さまざまな愛の形があります。恋人同士の燃え上がるような愛、親子や夫婦など家族への愛、生まれ育った故郷への愛、身近な動物への慈しみの愛。また、最近よく耳にする「推し活」も、一つの愛の形といえるでしょう。この冬、山種美術館ではLOVEをテーマにした日本の近代・現代絵画を中心に取り上げ、ご紹介する特別展を開催します。
芸術のモティーフになった愛といえば、一番に思い浮かぶのが恋愛です。鏑木清方は近松門左衛門作の浄瑠璃本『冥土の飛脚』に取材し、名品《薄雪》(福富太郎コレクション資料室)で、悲恋の物語を格調高く表しました。また、家族愛の視点では、愛娘の初節句を祝い描かれた速水御舟《桃花》をはじめ、親子の愛情にあふれる優品が注目されます。
鏑木清方《薄雪》 福富太郎コレクション資料室©︎ Kiyoo Nemoto 2025/JAA2500120
郷土愛の感じられる作品では、川﨑小虎が故郷を夢見る子どもの姿を《ふるさとの夢》に表しました。さらに、「目が楽しいから生きものを描くのが好き」と述べた奥村土牛の《兎》など、画家ならではの動物愛が表現された作品も数多くご紹介します。
冬はクリスマスやお正月、バレンタインデーなどで、親しい人、大切な存在に接する機会もあることでしょう。一年で最も愛が身近となるこの季節に、画家たちが多彩に描いたLOVEの名品をお楽しみください。
本展のみどころ
「いとおしい…っ!」があふれた近代・現代の画家たちの作品を一挙公開!
恋愛、家族愛、故郷への愛、動物への愛、さらには信仰に基づく愛など、画家たちがさまざまな愛の形を描いた作品を一挙公開します!
奥村土牛《兎》山種美術館
速水御舟《桃花》山種美術館
福富太郎コレクション屈指の名品をご紹介!
鏑木清方《薄雪》、北野恒富《道行》、池田輝方《お夏狂乱》。いずれも悲しいラブストーリーに基づく福富太郎コレクション屈指の名品をご紹介します!
池田輝方《お夏狂乱》福富太郎コレクション資料室
北野恒富《道行》福富太郎コレクション資料室
小林古径の代表作《清姫》の連作全8点を展示!
能や歌舞伎の題材にもなった、道成寺にまつわる安珍清姫の伝説。それに取材した品格あふれる連作で、古径の代表作《清姫》を一堂に展示します!
小林古径《清姫》のうち「寝所」山種美術館
小林古径《清姫》のうち「日高川」(部分)山種美術館
*上記文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。
※出品内容には変更が入る場合があります。
※作品画像の転載・流用はご遠慮ください。
冬の学割:大学生・高校生500円
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1200円
※きもの特典:きものでご来館のお客様は一般200円引き
※複数の割引・特典の併用はできません。
オンラインチケットのご購入はこちら(11/28[金] 12時販売開始)
■太田記念美術館との相互割引について
■戸栗美術館との相互割引について
*いずれも対象券1枚につき1名様、1回限り有効。
*入館チケットご購入時に受付にご提示ください。
*購入後の割引はできません。
*オンラインチケットは割引対象外。
講師:山下 裕二氏(明治学院大学教授、山種美術館学芸部顧問)
日時:2025年12月21日(日)14:00-15:30(13:30開場)
会場:國學院大學 院友会館(渋谷区東4-12-8)
参加費:500円
定員:120名
お申込:「チケットぴあ」または美術館受付
*ご参加には別途「【特別展】LOVE いとおしい…っ!」展に入場可能なチケットまたは半券が必要です。
当日会場にて入場チケット購入も可能。




